導入方法としては、当然ですが「買う」か「借りる」の2択となります。 「買う」となると自己資金(内部留保)を使うか、融資にて必要資金を調達するか、いわゆる分割払いにて購入する事になります。 「借りる」となると、リースを利用するかレンタルを利用するかの選択となります。但しレンタルに関しては、レンタル会社が所有する在庫からごく短期間のみ利用する事が基本となりますので、クリニックで利用される事はあまりないのが現状です。
では、上記のどれを選択すべきなのでしょうか。
よく耳にするのは、
A税理士:「全部融資を受けて買ってしまったほうが良い」
B機械屋:「医療機器は全部リースで良い」
Cコンサル:「融資が足りない金額分だけリースにまわそう」
などなど・・・。もちろん、どれも間違いではありません。
現在(2016年)は、金融機関が融資に積極姿勢かつ超低金利ですので、特に開業時は資金繰りを優先させて全額融資調達されて開業された方も多いでしょう。このような状況や医療機関の飽和・競争激化を考慮すると ・・・ 賛成です。
では、逆にリースはどんな時に使えば良いのでしょうか?なぜリースを使う医療機関が多いのでしょうか?
基本から押さえますと「医療機器毎に導入方法を検討し、最適化させる」事が大事だと考えます。
つまりは、使用頻度(消耗速度)、技術の発展速度に応じて「買う」か「借りる」かを選択すると無駄がないと言う事です。
例えば同じ内視鏡でも、内視鏡内科クリニックで日に3件検査する内視鏡と、一般内科メインで月に3件検査する内視鏡では導入方法が異なります。前者の場合は当然使用頻度も高く消耗も激しい。また、クリニックの診療(収入)の大黒柱ですので常時最新型機種を安定的に患者様に提供する事で、クリニックの評価につながり激化する競合で勝ち残っていき易くなります。
このような期待を背負う機器に関しては、定期的に継続的に入換が予定される為、リースで導入されるケースが多いです。審査・手続きの簡便さ、動産総合保険(損害保険)が付保されている事などが評価されています。
一方で後者の場合は使用頻度が低い為、壊れない限り修理できなくなるまでは利用しますので買ってしまった方が生涯トータルコストが安くなります。このようなケースでリースを利用すると、5、6年等のリース期間終了後も使用する限り少額では有りますが「再リース料」が必要となる為です。
導入方法は機器の種類に依存するのではなく、経営状況を踏まえたうえで診療内容・使用方法に着目して検討される事をお奨めします。
もう既にご理解いただけたと思いますが、機器別のおすすめ例をご紹介いたします。
「買う」
- 小児科のX線装置・・・使用頻度が非常に少ない
- リハビリ機器・・・使用頻度は高いが 使える限り使用する
「借りる」
- 電子カルテ・・・PCがその主体であり、消耗が激しくまた陳腐化も早い為(但し、購入により補助金が受けられる場合はこの限りではない)
- レーザー・・・原理は変わらずも常時最新機種が発売され、科目よっては定期的な入換が必須である
尚、当社ではリースのみならず、医療機器購入用の融資商品もラインナップし最適な提案に努めておりますので是非ご相談下さい。
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