眼科のクリニック開業では、まず【日帰り白内障手術を行うのか、行わないのか】を決定することが重要です。最近は硝子体手術を行う施設も増加してきましたが、投資過多になる傾向が強く、開業時から行うのは、推奨しません。
【日帰り手術】の選択によって立地選定、テナントの大きさ、初期投資に関わる導入医療機器及び調達資金・スタッフ構成など全てはかわってきます。
他の科目と同様に、立地選定の際は、競合医院の数だけではなく、診療圏内の年齢層・近隣他の科目の集患状況、考慮し選定することが必要です。
白内障手術患者は、診療圏内だけでなく、遠方からも来院することが非常に多いのも白内障手術実施クリニックの特徴といえます。(もちろん手術当日は運転厳禁です)
通院時の駐車場確保も重要ですが、交通の利便性・クリニックの視認性なども確認することが必要になってきます。
特に、業者から渡された診療圏資料の数字がいいからという理由で物件選定すると、実際には視認性が悪く、認知されるのに時間がかかる等もあるため、先生自身で事前に周辺を徒歩で歩く・車で訪問してみるなど、物件選定の際に試してみることがクリニック成功への道になります。
医療機器の選定ですが、導入する機器のスペックにより大きく変わってきますので資金調達の際に、ある程度概算見積書を取得することをお勧めします。
収益面では高齢者層が多いエリアは診療報酬単価5,500程度、若年層・ファミリー層が多いエリアでは、5,000円程度となり、40人以上の患者確保がひとつの目安になってきます。
近隣の整形外科や糖尿病内科・一般内科との連携を行うことが、開業後一気に軌道にのせる一つの鍵となっていきます。
リコーリースでは、眼科に特化した開業担当がおりますので、是非お問い合わせください。
開業予算
※都心型 テナント契約50坪/院外処方/日帰り手術有 ※自己資金1,000万円あるものの、急な資金需要・教育資金等に活用していただくため、事業には投下せず、計画を作成 |
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費用 | 調達 | ||
運転資金 | 2,500 万円 | 融資 | 12,000 万円 |
内装費用 | 3,000 万円 | ||
保証金等 | 500 万円 | ||
医療機器(購入) | 5,000 万円 | リース | 2,000 万円 |
医療機器 (リース) |
2,000 万円 | ||
什器・備品 | 400 万円 | 自己資金 | - |
開業準備金 | 600 万円 | ||
総事業費 | 14,000 万円 | 調達合計 | 14,000 万円 |
6ヶ月後
収益 | ||
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保険診療収入 | 400 万円 | 1日平均外来約30名 手術4人/月 |
経費 | ||
人件費 | 105 万円 | ORT1名,看護師1名, 受付3名 |
薬・材料費 | 42 万円 | |
その他 | 200 万円 | |
利益(元金返済前、税引き前) | ||
1ヶ月あたり | 137 万円 |
1年半後
収益 | ||
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保険診療収入 | 900 万円 | 1日平均外来約50名 手術20人/月 |
経費 | ||
人件費 | 160 万円 | ORT1名,看護師2名, 受付4名 |
薬・材料費 | 90 万円 | |
その他 | 380 万円 | |
利益(元金返済前、税引き前) | ||
1ヶ月あたり | 270 万円 |
眼科のレイアウト実例集
視力検査、検眼のために一定の広さの確保と光を遮断出来る工夫が必要です。視力検査のために、5mの距離が確保出来るスペースが必要です。(検査機器により必要がない場合もあり)眼科疾患患者は視力不自由者が多いので、問診から検査、処置までの動線がなるべく短くなるようにします。