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動物病院

動物病院の開業にあたり、開業前に知っておきたい知識の一部をご紹介

はじめに

動物病院のマーケットをご説明します。
平成16年には全国で9,245施設あり、令和元年には12,116施設と15年間で約30%増加しておりますが、犬猫の飼育数は平成16年には2,281万頭、令和元年には1,856万頭と約20%減少しております。逆にペットビジネスの市場額は平成16年において、13,788億円規模から令和元年には16,242億円と約17%増加しております。
この数字からわかるように、動物病院の数は増加し、ペットが減少していることから動物病院の競争は激化していると考えて問題ないでしょう。
ペットビジネス市場が拡大している要因としては、動物医療の進歩(ペットフード・医療機器・薬の向上)によりペットの平均寿命が延び、老齢介護による1頭当たりの医療費の増加が推測されます。
上記の要因から動物病院市場では、勝ち組動物病院・負け組動物病院の二極化が今後も進むと思われます。
リコーリースでは、長年のコンサル経験より、多数の成功ノウハウを持っております。
このページでは、動物病院開業にあたり、開業前に先生に知ってほしい知識の一部を説明していきます。

※以下記載の内容は、郊外型開業を想定しております。

必要面積

一般的に動物病院の開業に適した面積はおおよそ30坪-50坪程度と言われております。
先生の診療内容・設備によって変わりますので、先生のやりたい診療を担当のコンサルタントに必ず開業物件を探す前に伝えるようにしましょう。
特に整形外科領域や脳神経領域に特化し、大型画像診断機器(MRI・CT)を設置する場合には、建物全体の構造計算・過重計算・天井高等の問題もございます。
開業時点では導入しなくとも、将来設置を考えている場合にはその旨を伝えて導入可能な建物かどうかしっかりと検証しましょう。

立地選定

立地選定において、重要になるのは開業希望する場所での市場詳細把握です。
特に動物病院は距離に関係なく来院されると言われますが、来院患者データを分析すると8割の患者がクリニックから3km-5km圏内から来院されております。

市場調査の段階で近隣3km-5km圏内の競合医院の診療対象動物【犬・猫・エキゾチックアニマル】及び診療時間・診療日を把握しましょう。特に競合医院が多いから悪い物件と判断せず、その医院の獣医師年齢・獣医師数どのような設備を導入しているかも含めた市場調査が重要です。

他にも動物病院は、車での来院が多いため、駐車場の確保は必須です。駐車場も、1台当たりのスペースを広くとれるようであればとることが望ましいです。理由として、ペットをゲージに入れて来院される患者様や大型犬の場合そのまま乗車していることが多いため、隣の車との間隔に余裕があると飼い主様も安心されます。(飼い主同士の無用な駐車場トラブルを防ぐためにも)
クリニック駐車場が確保できない場合には、近隣のコインパーキングとの提携も選択肢の1つです。

医療機器

一般的な必要機器として、X線装置・超音波診断装置・パックス・画像読取装置・血液検査機器・麻酔器・人口呼吸器・入院設備(犬舎・猫舎)・レセプトコンピューターが挙げられます。おおよそ平均的に医療機器で1,500万~2,000万程度の費用が発生します。他にも内視鏡システム・Cアーム・白内障手術装置・顕微鏡・CT・MRIなど先生の診療したい内容によって増加します。
導入する医療機器が果たして開業時から必要なのかどうか検証し、削減できるものがあれば削減するコスト意識は必要になってきます。

建築関係

一般的に動物病院に必要な部屋は受付・診察室・X線撮影室・待合・トイレ・手術室・トリミング室・入院設備・調剤室・院長室・スタッフルームがあげられます。

簡単ですが、各部屋の注意点を記載していきます。

<受付・待合・トイレ>

動物病院の顔となる部屋になります。ペット同士が適度に感覚を取れるように余裕をもった待合が望ましいです。また、粗相した際に飼い主様自身で処理できるように目の届く範囲に掃除用具を設置しておくスペースを取りましょう。
受付回りでは、患者数が増加しても対応できるように紙カルテ保管できるスペースは余裕をもった設計が重要です。また、意外と忘れがちなのがリードフックの設置です。設計時から導入してもらうように必ず伝えましょう。

<診察室>

1頭のペットに対して複数の飼い主が来院されることも多いため、椅子は最低でも2台設置できるように配慮しましょう。また、診察で一番使用することが多い超音波画像診断装置のLAN・コンセント位置なども当初から設計会社に伝えて先生診察導線を伝えるようにしましょう。

<入院設備>

基本的に犬舎・猫舎・ICUを設置しますが、患者数が増加した場合でも拡張できるように余裕をもったスペースを心掛けましょう。また、急変した場合にもスタッフが直ぐに気付けるように入口のドアはガラス製が好ましいです。
他にも入院中の鳴き声等で近隣に迷惑がかからないように防音対策や、動物は臭いに非常に敏感ですので換気に配慮することも重要です

価格設定

動物病院の診療価格は自費診療になりますので自由に価格設定ができます。
当初、来院患者数が少ないからといって近隣施設と比較し価格を下げる行為は決してお勧めしません。価格だけの勝負をしてしまうと価格だけの飼い主様が多く来院してしまい後から価格を上げることもできなくなってしまいます。
しかし、高く設定すると飼い主様が来ないという不安に駆られると思います。動物病院の診療は、不明瞭になりがちです。想定していた費用より高い・本当に必要な検査だったのか等で評判を下げる動物病院はたくさんあります。
どのような検査をしたら、費用がいくらかかり、どのような疾患を見つけることができるか飼い主様に検査前に丁寧に説明することを心掛けましょう。
ペットは飼い主様からしたら家族の一員です。治療費が高い・安いだけではないことを先生自身が知ることが一番重要です。

最後に

動物病院の平均売上高は年間3,600万円(月300万)前後と言われております。事業計画を作成するときに1つの目安としていただき、無理のない計画を作成することが動物病院成功の近道です。
過剰な投資がないか・内装工事代は適正かどうか・運転資金は足りるのか等しっかりと検証してみてください。
リコーリースでは、動物病院開業支援に慣れた担当者が専属で対応しますのでお気軽にお問い合わせください。

以下に、開業事例を紹介いたします。

開業事例 動物病院(テナント開業)開業事例 動物病院(テナント開業)

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