眼科クリニックの開業では、【日帰りで手術を実施するのか・しないのか】を決定することが重要です。
眼科の日帰り手術では白内障・硝子体・緑内障・斜視・眼瞼下垂などが挙げられますが、ここでは、眼科手術の大半を占める白内障にスポットをあてていきます。
日帰り手術を実施する施設では、実施しない施設と比べて、必要面積(坪数)・立地選定・購入医療機器・スタッフ構成が変わってきます。
必要面積
テナントの場合、最低でも50坪~60坪は欲しいところです。手術なし眼科と比較して、オペ室の面積・手術準備室・オペ後の休憩スペースを作る必要があるためです。
戸建て診療所の場合では、開業地によりますが、郊外型では診療面積以外に駐車場の確保が必要になってきますので、比較的大きな土地の確保が必要となってきます。
立地選定
周辺の競合医院調査時に、他のクリニック・病院の院長の年齢・日帰り手術実施の有無・診療内容・手術件数を把握しましょう。特に病院では、日帰りにて実施しているのか・短期入院で実施しているのかも含めた把握が大事です。
商業ビルでは、日曜診療が入居条件になるテナントもございます。
ご開業を検討される地域によっては、医師会が日曜診療を認めないケースも多々あります。その場合、医師会に加入できないと、各都道府県の眼科医会に加入できず、専門医の資格を更新できない等の問題もでてきますので、確認が必要ですので、コンサルタントに確認しましょう。
医療機器
手術顕微鏡・手術装置・生体モニター等が必要になってきます。特に手術顕微鏡や手術装置はメーカー・機種によって価格が大きく変わってきます。
白内障専門の手術装置を購入するのか・硝子体も可能な手術機器を購入するのか、それとも2台購入(白内障用・硝子体用)するのか。資金調達時には確定しておきましょう。
スタッフ
各種、オペを実施する場合には、看護師が必要になってきます。開業時から病院と同等のスピードで手術を実施したい意向がある場合には、オペ看護師を開業前にリクルートしておく必要がございます。
眼科は他の科目と違い研修期間が1カ月と長いです(他科:2週間程度)これは、検査の大半を視能訓練士(ORT)・眼科コメディカル(OMA)が実施するため研修期間をしっかり確保し、スタッフ間の連携・機器操作説明を開業前に実施することで検査待ち患者を減らすことと、患者の満足度向上させる秘訣です。
収益面
患者1人あたりの単価はおおよそ5,800円程度になります。1日40人以上の患者確保がひとつの目安となります。また、手術件数が増加した場合には、短期滞在手術等基本料Ⅰ(2,947点)の取得をお勧めします。
他にもロービジョン検査判断料(250点 月に1回算定)など取得できる施設基準は確実に申請いたしましょう。
最後に
リコーリースでは眼科に特化した専任担当者が開業を1からサポートします。是非、お問い合わせください。
以下に、眼科のモデルケースをご紹介いたします。